点差・勝敗はともかくこの試合展開は予想出来なかった。
KCはオフェンスラインのレギュラー陣の相次ぐ故障で万全では無かったが、ここまで攻撃がズタズタになるとは思わなかった。パスラッシュに毎回ポケットは崩され、QBマホームズは最後までTDが取れなかった。
こういう試合展開ではディフェンスでしっかり辛抱しなければならないのだか反則罰退を多く喰らいますます不利な状況に。試合巧者のブレイディが明らかにPass interferenceを狙っていただろう場面もあったが前半から冷静さと集中力を欠いていた。これではいけない。
TBは何よりもディフェンスが良かった。ラインは完全にポケットを破壊していたし、パスターゲットのWRヒルを封じていた。LBも機敏で強い。KCをFG3本TDゼロだけで抑えたと言うのは偉業。
前半終了間際ではアンディ・リードHCのタイムマネジメントのまずさが露呈してしまったりと、采配的にも精神的にも前年度チャンピオンらしからぬプレイ内容になってしまったのは残念。後半になっても攻撃・守備共に何のアジャストも出来なかった。
QBブレイディはTBをたった1年で見事に変えた。NFLでもよく見かける単なる「頂点を極めた名選手のキャリア終盤での移籍」では無かったのだ。凄い。