これが新幹線より高いわけ! 高速バス”ドリームスリーパー東京大阪号”の実力
ひと昔前はブルートレインを始め夜行寝台列車は数多くあった。
その後、短時間で目的地まで行ける新幹線の登場や国内航空路線の低価格化、
そして宿泊施設の価格破壊(+レイトチェックインサービスの増加)を受け、
結果としてJRグループでは軒並み夜行列車を廃止して行った……
「新幹線で夜遅く現地入りし格安ビジネスホテルで前泊」
或いは「格安国内線で当日移動」の選択肢が時間的・金銭的にも優位になったのだ。
しかし、夜の睡眠という「死に時間」を同時に移動時間に充てる「寝ながら移動」
はそれでも効率的であり、あとは睡眠の質の確保とそれに見合った価格である。
と言う事で生み出されたのがこの”ドリームスリーパー”
価格はともかく快眠度から考えるとお話しにならなかった深夜夜行バスのクオリティを上げ、
昔の夜行寝台列車が撤退したニッチに入り込もうとしている。
超高級高速バスは単なる過剰なラグジュアリー化だけではなかったのだ。
個人的にはJRグループも昨今の超高級リゾートトレインではなく、廃止された急行銀河みたいな
比較的安価な夜行寝台を復活して欲しいものなのだが、
コスト・乗車率・保線作業時間を考えるとやはり難しいのだろうか。